チャイニーズポーカーとは?ルール・役・OFCまで完全ガイド
この記事でわかること
- チャイニーズポーカーとは
- 基本ルール|13 枚を 3 列に分ける
- 得点計算の仕組み
「チャイニーズポーカー」「OFC」「チャイポ」――SNS や配信で名前は聞くものの、どんなゲームなのかピンと来ない方も多いのではないでしょうか。13 枚のカードを 3 列に並べて役を作る、ホールデムとはまったく違うルールを持つポーカーです。
この記事では、チャイニーズポーカーの基本ルール・3 種類のバリエーション・得点計算・ファンタジーランドを、Wikipedia や Pagat.com などの一次情報を参照しながら整理します。さらに、初心者がつまずきやすい「最初の 5 枚の置き方」までまとめました。

チャイニーズポーカーとは
チャイニーズポーカーは、中国・香港で古くから遊ばれていた「十三張(シーサンチャン)」をベースに発展したトランプゲームです。日本では「チャイポ」と略されることが多く、最大 4 人で 52 枚のトランプを使って遊びます。
現代のスタンダードである「オープンフェイス・チャイニーズポーカー(OFC)」は、2000 年代半ばのフィンランドで生まれ、その後ロシアの高レート界隈で広まり、2012 年頃にアメリカに上陸した、比較的新しいバリエーションです。プロポーカープレイヤーの Alex Kravchenko らがロシアに持ち込み、パリのアビエーション・クラブで欧米に伝わったとされています。
テキサスホールデムのような共有カードや派手なベッティングはありません。配られたカードを 3 列にどう振り分けるかという、頭脳的なパズル要素が勝負の鍵を握ります。
基本ルール|13 枚を 3 列に分ける
各プレイヤーは、最終的に手元に来る 13 枚のカードを次の 3 列に振り分けて役を作ります。
| 列 | 別名 | 枚数 | 作れる最強の役 |
|---|---|---|---|
| フロント(頭) | top / 二道(頭道) | 3 枚 | スリーカード |
| ミドル(中段) | middle / 中道 | 5 枚 | ロイヤルフラッシュ |
| バック(尾) | bottom / 尾道 | 5 枚 | ロイヤルフラッシュ |
フロントは 3 枚しかないため、ストレート・フラッシュ・ストレートフラッシュは成立しません。最強でも「スリーカード」止まりです。

役の強さ順序ルール(フロント≦ミドル≦バック)
チャイポでもっとも重要なルールが、下から順に強い役にしなければならないという制約です。
- バック ≧ ミドル ≧ フロント の関係を満たすこと
- 順序が逆転すると「ファウル」となり、その手は全敗扱い
- OFC では追加で 6 点のペナルティを支払う
たとえばバックに「ツーペア」、ミドルに「フルハウス」を置いてしまうと、ミドルの方が強いためファウルになります。配るカードによっては「ファウル回避」のためにあえて強い役を崩す判断が必要です。
ポーカー役の強さ(参考)
チャイポで使う役は、通常のポーカーと同じです。弱い順に並べると次のようになります。
| 役名 | 内容 |
|---|---|
| ハイカード | 役なし |
| ワンペア | 同じ数字 2 枚 |
| ツーペア | 同じ数字 2 枚 × 2 組 |
| スリーカード | 同じ数字 3 枚 |
| ストレート | 5 枚連続の数字 |
| フラッシュ | 同じスート 5 枚 |
| フルハウス | スリーカード + ワンペア |
| フォーカード | 同じ数字 4 枚 |
| ストレートフラッシュ | 同じスートで 5 枚連続 |
| ロイヤルストレートフラッシュ | 同じスートで A-K-Q-J-10 |
得点計算の仕組み
OFC では「1–6 スコアリング」と呼ばれる方式が一般的です(Wikipedia の Open-face Chinese poker でも標準として記載)。
- 各プレイヤーは他のすべてのプレイヤーと 1 対 1 で勝負する
- フロント・ミドル・バックそれぞれの列で、強い役のプレイヤーが1 点を獲得
- 3 列すべて勝った場合は**「スクープ」**となり、追加で 3 点(合計 6 点)
- 同点列は引き分け(点が動かない)
- ファウル時は 3 列すべて負け扱い+ペナルティ
得点はチップや得点表で管理し、最終的な合計で勝敗を競います。
3 種類のチャイニーズポーカー比較
チャイポには現在、大きく分けて 3 種類のバリエーションがあります。
| ゲーム名 | 最初に引く枚数 | 2 回目以降 | 最大人数 | カードの向き |
|---|---|---|---|---|
| チャイニーズポーカー(基本) | 13 枚 | なし | 4 人 | 非公開 |
| オープンフェイス・チャイニーズポーカー(OFC) | 5 枚 | 1 枚ずつ配置 | 4 人 | 公開 |
| パイナップル OFC | 5 枚 | 3 枚配布・2 枚使用・1 枚捨て | 3 人 | 公開 |
基本ルール(クローズドチャイポ)
最古のスタイルです。13 枚を一度に配り、相手から見えないように 3 列に並べ、全員が並べ終わったら一斉に公開して比較します。情報戦の要素が少なく、運の比重が大きいゲームです。
オープンフェイス・チャイニーズポーカー(OFC)
現在の主流。最初に 5 枚配り、各プレイヤーが順番にフロント・ミドル・バックに表向きで配置します。その後は 1 枚ずつ追加で配られ、合計 13 枚になるまで続けます。相手のカードがすべて見えるため、アウツ計算やブラフ的な判断が必要になります。
パイナップル OFC
OFC をベースに、2 回目以降は3 枚配布・2 枚を場に置き 1 枚を捨てる形式に変更したバリエーションです。最大 3 人に制限される代わりに、選択肢が増え戦略性が大きく上がります。現在のオンラインアプリやトーナメントでもっとも人気のあるルールです。
ロイヤリティ(ボーナス点)
OFC・パイナップルでは、特定の役を作ると追加のボーナス点が入ります。これを「ロイヤリティ」と呼びます。
ファウル時はロイヤリティは発生しません。両者にロイヤリティがある場合は差し引きでやり取りします。
フロント(3 枚)のロイヤリティ
| 役 | 点数 |
|---|---|
| 6 のワンペア | 1 点 |
| 7 のワンペア | 2 点 |
| 8 のワンペア | 3 点 |
| 9 のワンペア | 4 点 |
| 10 のワンペア | 5 点 |
| J のワンペア | 6 点 |
| Q のワンペア | 7 点 |
| K のワンペア | 8 点 |
| A のワンペア | 9 点 |
| 2 のスリーカード | 10 点 |
| ⋯ | ⋯ |
| A のスリーカード | 22 点 |
スリーカードはペアの 2 倍以上の加点となり、フロントで作れれば一気に得点が伸びます。
ミドル(5 枚)のロイヤリティ
| 役 | 点数 |
|---|---|
| スリーカード | 2 点 |
| ストレート | 4 点 |
| フラッシュ | 8 点 |
| フルハウス | 12 点 |
| フォーカード | 20 点 |
| ストレートフラッシュ | 30 点 |
| ロイヤルフラッシュ | 50 点 |
ミドルはバックの 2 倍の加点が基本です。「バックは強い役を作りやすい列だから、ミドルで強い役を作る方が偉い」という発想です。
バック(5 枚)のロイヤリティ
| 役 | 点数 |
|---|---|
| ストレート | 2 点 |
| フラッシュ | 4 点 |
| フルハウス | 6 点 |
| フォーカード | 10 点 |
| ストレートフラッシュ | 15 点 |
| ロイヤルフラッシュ | 25 点 |
※ 加点値はハウスルールで多少前後しますが、本表は OFC パイナップルの標準値です。
ファンタジーランド
ファンタジーランドは、OFC の最大の魅力と言えるボーナスステージです。
- 突入条件:フロントに「Q のワンペア以上」を作る
- 特典:次のディールで、13 枚を一括で裏向きに配られる
- 効果:相手より圧倒的に早く配置を決められ、ロイヤリティを取りやすい
通常は 1 枚ずつ場に置いていくため、最後の方の配置で詰むことが多いのですが、ファンタジーランドでは 13 枚を見渡してから完璧な配置が可能です。
継続条件
ファンタジーランド中に次のいずれかを達成すると、次のディールも引き続きファンタジーランドに突入できます。
- フロント:スリーカード
- ミドル:フルハウス以上
- バック:フォーカード以上
「突入」より「継続」の方が条件が厳しい点に注意してください。1 回入ってもそのまま継続できる確率は高くないため、入っているうちにロイヤリティを稼ぎ切るのがコツです。
初心者の初期配置戦略|A ファンを狙う基本形
ここからは、競合記事ではあまり触れられていない実践的な配置のコツです。
チャイポの勝率は、最初の 5 枚をどう振り分けるかで 8 割方決まると言われます。長期的な期待値を上げる基本形は次のとおりです。
- バック:ハイカード(8〜K)のツーペアを狙う
- ミドル:ローカード(2〜7)のツーペアを狙う
- フロント:A のペア=**「A ファン」**を狙う
なぜ A ファンか。フロントで Q ペア以上を作ると次回ファンタジーランドに入れるため、初心者はとにかくフロントに A や絵札を取っておくのが鉄則です。
NG 配置と OK 配置の例
たとえば最初の 5 枚に「A♦ K♦ Q♦ 8♠ 7♠」が来たケースを考えてみましょう。

NG 配置(下段ロイヤル狙い)
| 列 | カード |
|---|---|
| フロント | (空) |
| ミドル | 8♠ 7♠ |
| バック | A♦ K♦ Q♦ |
下段にロイヤルフラッシュを夢見て A・K・Q を置いてしまう典型例です。実際にはロイヤル完成までに必要なカードが極めて少なく、最終的にバーストする可能性が高くなります。
OK 配置(A ファン狙い)
| 列 | カード |
|---|---|
| フロント | A♦ |
| ミドル | 8♠ 7♠ |
| バック | K♦ Q♦ |
フロントに A を取り、A ファン突入の芽を残します。バック・ミドルはツーペア狙いに切り替え、強さ順序のルールも守りやすい形です。
長期的にはこの「A ファン狙い」を一貫することで、ファンタジーランド突入による得点ブーストを享受できます。
役の出現確率と期待値で見るチャイポの妙味
ファンタジーランドの種類によって、得られる期待値は大きく変わります。コミュニティで一般的に語られている目安は次のとおりです。
| 種類 | 突入条件 | 期待値の目安 |
|---|---|---|
| Q ファン | フロント QQ | 約 25 点 |
| K ファン | フロント KK | 約 40 点 |
| A ファン | フロント AA | 約 69 点 |
| トリ(スリーカード)ファン | フロック 222〜AAA | 約 133 点 |
トリファンは点数こそ最大ですが、突入確率が低すぎて狙うのは非効率です。A ファンが「突入率 × 継続率 × 平均打点」のバランスでもっとも美味しいというのが、多くの上級者の共通認識です。
役の出現確率自体は通常のポーカーと同じですが、「13 枚から 3 列に振り分ける」という制約のせいで、フルハウスやストレートを作りにくい列が出てきます。出現確率の暗記より、配置パターンの引き出しを増やすことが上達の近道です。
日本でチャイニーズポーカーを遊ぶには
日本ではホールデムに比べてチャイポを取り扱う環境がまだ少なめですが、合法な範囲で遊べる場所は確実に増えています。
- アミューズメントカジノ:都内・大阪・名古屋などの主要店舗で、ハウスルールとしてチャイポを扱うところがあります。チップは現金と交換せず、点数として遊ぶ建前なので合法です。
- オンラインボードゲーム:Board Game Arena などの無料サービスで、OFC パイナップルを練習できます。海外プレイヤーとも気軽にマッチできます。
- 専用アプリ:海外向けに OFC 専用アプリ(PPPoker、TonyBet Poker など)が存在しますが、日本から現金を賭けてプレイすることはオンライン賭博として違法になるおそれがあります。
日本で現金を賭けるオンラインポーカーは違法です。本記事では、アミューズメントカジノ・無料アプリ・自由テーブルなど、合法な範囲で楽しむ前提で情報をまとめています。
まとめ
チャイニーズポーカーは、13 枚をフロント・ミドル・バックの 3 列に振り分けて役を競う、独特なルールを持つトランプゲームです。
- 役の強さは フロント ≦ ミドル ≦ バック の順番に並べる
- 全勝(スクープ)で 6 点、ロイヤリティで追加点
- 現代の主流は オープンフェイス・チャイニーズポーカー(OFC)パイナップル
- フロント Q ペア以上で ファンタジーランド に突入、A ファンが最も効率的
- 初心者は「ハイカードはバック、ローカードはミドル、A はフロントに残す」が基本形
ホールデムやオマハと比べて、運要素より「配置の判断力」で差がつくゲームです。テキサスホールデムに慣れてきた方は、ぜひ次の挑戦としてチャイポを試してみてください。
ポーカーの他のバリエーションについては、オマハポーカーのルール完全ガイド や ホールデムポーカーの基本 もあわせて参考にしてみてください。基本的なポーカーの遊び方を最初から押さえたい方は ポーカーの遊び方 からどうぞ。


