スタッドポーカー完全ガイド|セブンカードスタッドのルール・戦略を解説
この記事でわかること
- スタッドポーカーとは
- ポーカー 3 系統の中での位置づけ
- セブンカードスタッドの基本ルール
「スタッドポーカー」と聞いて、テキサスホールデムとの違いをすぐ説明できるでしょうか。実は 1970 年代までは世界中の主流だった、手札の一部を公開してプレイするポーカー系統です。
この記事では、スタッド系の代表ルールであるセブンカードスタッドのルール・5 つのストリート進行・アンティとブリングイン・戦略を、Wikipedia や Pagat.com などの一次情報をもとに整理します。さらに、テキサスホールデムやドローポーカーとの違いまでまとめました。

スタッドポーカーとは
スタッドポーカー(Stud Poker)は、配られたカードの一部を表向きに公開しながらプレイするポーカー系統の総称です。代表的なルールが、本記事のメインで扱う セブンカードスタッド(7-Card Stud) です。
- 手札の一部を公開 — 相手のカードがある程度見える独特の構造
- コミュニティカードなし — 場札は使わず、自分の手札 7 枚で勝負
- アンティ+ブリングイン — 独特の参加料・強制ベットシステム
- 歴史的位置 — 1970 年代まで世界中で最人気のポーカー
Wikipedia 日本語版 によれば、テキサスホールデムが普及するまではアメリカの家庭ゲームの定番で、東部のカジノでは現在も継続的に遊ばれています。
ポーカー 3 系統の中での位置づけ
ポーカーは大きく次の 3 系統に分類され、スタッドはその一翼を担います。

| 系統 | 特徴 | 代表ルール |
|---|---|---|
| ドロー(クローズド) | 全手札を非公開、交換あり | 5 カードドロー |
| フロップ | 共有カードで役を作る | テキサスホールデム、オマハ |
| スタッド | 手札の一部を公開 | セブンカードスタッド、ラズ |
スタッド最大の特徴は、アップカード(公開カード)から相手のハンドを推測する読み合いです。情報量は多いものの、自分の手も読まれるため、駆け引きの密度はホールデムとも違った独特の楽しさがあります。
セブンカードスタッドの基本ルール
ゲーム設定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレイ人数 | 2〜8 人(ベスト 4〜6 人) |
| 使用カード | 52 枚(ジョーカー無し) |
| ベット形式 | リミットが主流(例: $2/$4) |
| 参加料 | アンティ(全員)+ ブリングイン(最弱ドアカード) |
セブンカードスタッドがリミット形式中心である理由は、ベッティングラウンドが 5 回もあり、ノーリミットだとポットが爆発的に膨らみすぎるためです。各ストリートで小刻みに駆け引きが起きるため、ベット額が固定されているほうがゲーム性が成立します。
役の強さ(通常のポーカーと同じ)
役はテキサスホールデムやチャイニーズポーカーと完全に同じです。
| 順位 | 役 |
|---|---|
| 1 | ロイヤルストレートフラッシュ |
| 2 | ストレートフラッシュ |
| 3 | フォーカード |
| 4 | フルハウス |
| 5 | フラッシュ |
| 6 | ストレート |
| 7 | スリーカード |
| 8 | ツーペア |
| 9 | ワンペア |
| 10 | ハイカード |
最終的に各プレイヤーが持つ 7 枚のカードから、もっとも強い 5 枚を選んで役を作ります。
5 つのストリート進行
セブンカードスタッドは **5 つのストリート(フェーズ)**でカードが配られ、それぞれの後にベッティングラウンドが入ります。

| ストリート | 配布されるカード | 累計枚数 | 公開/非公開 |
|---|---|---|---|
| 3rd Street | 伏せ 2 + 表 1 | 3 枚 | 1 枚公開 |
| 4th Street | 表 1 | 4 枚 | 2 枚公開 |
| 5th Street | 表 1 | 5 枚 | 3 枚公開 |
| 6th Street | 表 1 | 6 枚 | 4 枚公開 |
| 7th Street | 伏せ 1 | 7 枚 | 4 枚公開 |
最終的に 伏せ 3 + 表 4 = 7 枚 の手札となり、各プレイヤーは 5 枚を選んで役を作ります。テキサスホールデム(ベッティング 4 回)よりも 1 回多い 5 回のベッティングラウンドで、心理戦の機会がもっとも多いポーカーです。
ベットアクションの順序
- 3rd Street:ドアカード(最初の表向きカード)がもっとも低いプレイヤーがブリングインで強制ベット
- 4th 以降:その時点で 最強のアップカードを持つプレイヤーが先頭でアクション
テキサスホールデムが「ボタン左隣(SB)から時計回り」なのに対して、スタッドは「役の強そうな人が先頭」という独特のルールです。
アンティ・ブリングイン・コンプリート
スタッド独特の用語を整理します。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| アンティ | 全員が払う参加料(スモールベットの 25〜50% 程度) |
| ブリングイン | 3rd Street で最弱ドアカードが払う強制ベット(スモールベットの半額) |
| コンプリート | ブリングインの代わりにスモールベット満額を払う選択 |
スート強度の決定
ドアカードが同じランクの場合、スートの強さで決定します。
- クラブ ♣ < ダイヤ ♦ < ハート ♥ < スペード ♠
たとえばドアカードが「2♣」と「2♥」なら、♣ の方が弱いのでブリングイン対象になります。この強度はブリングイン決定のみに使い、ショーダウン時の役比較には使いません。
テキサスホールデム/ドローポーカーとの違い
ポーカー 3 系統の代表ルールを比較します。

| 項目 | ドローポーカー | テキサスホールデム | セブンカードスタッド |
|---|---|---|---|
| コミュニティカード | なし | 5 枚 | なし |
| 自分の手札 | 5 枚(全部非公開) | 2 枚(非公開) | 7 枚(3 伏せ + 4 公開) |
| ベッティングラウンド | 2 回 | 4 回 | 5 回 |
| カード交換 | 1 回(0〜5 枚) | なし | なし |
| 駆け引きの幅 | 狭い | 広い | 公開情報が多めで独特 |
| ベット形式 | NL/PL/リミット | ノーリミット主流 | リミット主流 |
| 1 ハンドの時間 | 1〜2 分 | 3〜5 分 | 5〜8 分 |
スタッドはベットラウンドが 5 回 ともっとも多く、1 ハンドにかかる時間も長めです。情報量が多い分、上達するほど勝率に差がつきやすい奥の深いゲームです。
アップカードから相手の手を読むテクニック
スタッドポーカーで強くなる鍵は、相手のアップカードから役を推測する読みの精度です。
ストリート別の警戒ポイント
- 3rd Street:相手のドアカードが A → A ペアの可能性、強いハンドのレンジを警戒
- 4th Street:同じスートが 2 枚見えたら → フラッシュドロー警戒
- 5th Street:同じ数字のペアが見えたら → スリーカード/フルハウスの可能性
- 6th Street:連続する数字が並んだら → ストレートの可能性
- フォールドしたアップカードもメモしておく → デッキに残るカードが推測でき、自分の引きを読みやすくなる
たとえば 5th Street で相手の見えているカードが「A♠ A♦ 5♣」なら、A のペアは確定、さらに伏せのうち 1 枚が A ならスリーエース、何か別のペアがあればフルハウスの可能性まで考えられます。
読み合いと戦略の柱
- 自分のアップカードが強いと「先頭でアクション」になりベットを通しやすい
- 自分のアップカードが弱いと、見せかけのブラフが効きにくい
- 記憶力がそのまま戦略に直結する稀有なポーカー
セブンカードスタッドのバリエーション
セブンカードスタッドには複数の派生ルールがあります。
| バリエーション | 内容 |
|---|---|
| セブンカードスタッド・ハイ | 通常版。最強の役で勝つ |
| セブンカードスタッド・ハイロー(H/L) | 最強と最弱が半分ずつポット獲得 |
| ラズ(Razz) | 最弱のハンドを目指すローボール。ストレートとフラッシュは無視 |
| ファイブカードスタッド | 5 枚版(伏せ 1 + 表 4)。現在は稀 |
ラズは「最強のドアカードがブリングイン」など、通常のセブンカードスタッドとは強弱の判定がほぼ逆転する独特なバリエーションです。
日本でスタッドポーカーを遊ぶには
スタッドポーカーは現代の主流から外れており、遊べる環境は非常に限られます。
- オンラインカジノ:日本向けには原則提供されません
- スマホアプリ:スタッド系単体のアプリはほぼ存在しません
- 海外オンラインルーム:PokerStars 等の無料モードで限定的にプレイ可能
- アミューズメントカジノ:常設している店舗は限定的。事前確認推奨
- 家族・友人と物理トランプ:もっとも現実的な選択肢
家庭で遊ぶ場合、以下の簡易ハウスルールがおすすめです。
| 項目 | おすすめ設定 |
|---|---|
| 参加料 | アンティ方式(全員 1 点) |
| ブリングイン | 省略可(簡略化) |
| ベット | リミットで 2 点 |
| 役の判定 | 通常のポーカー役 |
ベットラウンドが 5 回もあるため、家庭で遊ぶ場合はベット額を低めに設定するのが楽しむコツです。日本では現金を賭けるオンラインギャンブルは違法のため、本記事で紹介しているのは無料プレイ・点数管理など合法な範囲のみです。
まとめ
スタッドポーカーの要点を振り返ります。
- 手札の一部を公開 してプレイするポーカー系統。代表は セブンカードスタッド
- 7 枚配布(伏せ 3 + 表 4)で 5 枚を選んで役 を作る
- 5 つのストリート と 5 回のベッティングラウンド(ホールデムは 4 回)
- アンティ + ブリングイン という独特の参加料システム
- 1970 年代まで世界中で最人気だった古典ルール
- アップカードから相手のハンドを 推測する読み合い が核
- リミット形式が主流で、1 ストリートずつじっくり競る
テキサスホールデムやドローポーカーとは違った、情報量の多い独自の駆け引きが魅力です。家族や友人と物理トランプで、ぜひ一度試してみてください。
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